さんさろ

さんさろ

プロダクトエンジニアの雑記&技術、たまにドイツ

「やる気だけは負けません」という言葉

「やる気」とは…?

既にPHPerされてる方や、一人でガツガツ勉強してアプリも作って、をされてる方には、「何を今更」ということしか書いてません。

この記事は、「これからWebエンジニアになりたいなぁ」「選考に進みたいけど何をすればいいんだろう、やる気はあるんだけど…」と考えてる人向けです。

さて、私は PHPer なので、他の分野については分からないのですが、あくまでWebエンジニアとして見た場合の話です。(断っておくと、私は採用担当でもなんでもありません。悪しからず。)

「技術はありませんが、やる気だけは誰にも負けません」という言葉を聞くことがたまにあります。その言葉について。

最初に言っておきますと、「やる気だけは負けません」と言ってる方を批判したり馬鹿にしたりする意図はありません。

むしろ、「その心意気や、良し」と思ってます。

いいことじゃないですか。やりたいことがあって、その想いが口に上ったというのはそれだけで価値のあることだと私は思います。

けど、エンジニアというのは文字通り技術者ですので、やはりどうしても「やる気があって、それで、何が出来るの?」となってしまうのです。

「まだビギナーですらないのに、何も持ってないんだからやる気をアピールする以外にどうしようもないじゃない」というのは分からなくもないです。

分からなくはないのですが、「やる気だけはあります」と言うだけでは、その「やる気」が形になって見えない。非常に分かりにくい。

もしこの業界に入ろうと本気で思うのなら、是非その「やる気」プラスアルファの部分に少しでも思いを馳せてみたら、きっと大きく飛躍する可能性があるんじゃないかなぁ、と思ったので、その方法を少し書いてみます。

 

技術は降ってこない

日本の小学校、中学校、高校の「座って教わる」受動的な学習が”普通”になっている人達は、きっと技術も”人から教わる”ものだと思っているんじゃないでしょうか。

だから、会社に入れば技術は教えてもらえると思っているし、教えてもらった事をきちんと習得し、成長していく気持ち・やる気は誰にも負けません、そんな思考になるのかなぁと思います。

もちろん、技術を人から教わることもあります。一人でモクモクやってて、でも出来なくて「詰んだ\(^o^)/」状態で魂抜けかけた時には私も先輩にヘルプを出して助けてもらいます。

ただ、それは口を開けて待っていれば降って来るものではありません。

人にも依るとは思いますが、Webエンジニアの多くは「技術は基本的に独学」と思っている方が多いように感じます。つまり、多くのエンジニアは大なり小なり「一人で本やネットなどの教材を使って学び、技術を身に付けて来た人たち」なのです。

独学でも現場で十分に戦える技術を習得出来ることを、よくよくご存知な方たちなのです。

なので、「やる気だけは負けません」というのを聞くと、「やる気あるなら何で自分でアプリ作ってみたりしてないの?」「やる気あるのに何で技術がゼロなの?」なんて思われてしまうわけです。 

 

とはいえ、何をすればいいのか

個人でアプリもがんがん作って、誰に聞かなくたってどんどん一人で勉強出来る人ももちろん居ますが、世の中そんな人ばかりではないでしょう。私のように、「どうしたらいいんだ…?」と最初は途方に暮れる人だっていると思うのです。

私はサーバサイドエンジニアをやり始めてやっとこさ3年目になりました。

私もこの職種で仕事を探し始めた当初、どうすればいいか分からずに、とりあえずPHPの入門書を買って、CRUDを作れるようにくらいは勉強しました。

でも、技術を飯の種にして行こうと思うなら、最初とは言えこれじゃ弱い。

今だったら、「あの時はこれしとけば良かったんだなぁ」と思えることがいくつかあるので、「どうしたら…?」と思っている人に少しでもヒントになればと思います。

 

とりあえず、これやってみたらどう?と思うもの

  1. Twitterアカウント作って情報収集
  2. ドットインストールなどで気になる科目を履修する
  3. 何か一つ、フレームワークを使ってアプリを作る
  4. Qiitaなど、アウトプットする場を作る
  5. GitHubでアカウントを持ち、リポジトリを作って公開する

 

Twitterアカウントを作って情報収集

ツイッターアカウント作って、「今から自分がなりたいと思っているもの」に、「既になっている人」「なろうとしてる人」「関連する情報をつぶやいてる人」を、フォローしまくります。

私の感覚では大体200〜300人くらい。いえ、数は好みだと思うので、100人でも500人でもいいと思うのですが。

そうしてベテランの方や勉強中の方や勉強会の情報など入り乱れるTLを見ていると、その界隈の人たちがどんな考えを持ってどんな事をしているのか、何が流行ってて何が廃れているのか、とかが良く分かります。もっと言うと、どういう事をするとウケが良くて、何が不評なのかも分かります。

その人達の考え方に合わせる必要はありませんが、「どうすればいいんだ…?」と思っている人には何かしらのヒントが落ちているはずです。TLで言われている事を丸っと信じ込むのはそれはそれでどうなの、と思いますが、色々取捨選択して自身で多様な考え方を構築するにはいい場だと思います。

私はツイッターのアカウントは持っていましたし、PHPの大きなコミュニティや、フレームワークの公式アカウント、有名なPHPerさんくらいはフォローしてましたが、そんなにたくさんはフォローしてませんでした。もっといろんな人フォローしとけば、色んな考え方を知ることが出来たのになーと今は思います。

最近は転職を考えていることもあり熱心にTLを眺めているのですが、転職に関しての考え方がちょっと変わりました。ツイッターって素敵なツールですね。

え、むしろ私、そんな事もしてなかったのかって?ね、ホントそれ……(´・ω・`)

 

ドットインストールなどで気になるものを履修する

プログラミングのネットでの教材は溢れてるので、どんどん活用すべきです。

私はドットインストールで学んでいましたが、いろいろ新しいサイトも出てきているようですし、検索して出てきたものを色々試してみるといいと思います。

有名所を履修していると、面接とかで「何かしていますか?」と聞かれた時に「ドットインストールでPHPを勉強しました」とか言うと話を分かってもらえるので、お勧めです。

 

何か一つ、フレームワークを使ってアプリを作る

PHPの基礎を勉強したら、次は簡単なフレームワークを使って、アプリを一つ作ってみるといいと思います。

業務で全てスクラッチで書いてる、という所は多分そんなに無いですから、フレームワークを一つ使えるようになっておくと強みになります。

PHPだとやはりとっつきやすいCakePHPとかでしょうか。先々の事考えるとZendとかLaravelとか。

どんなアプリを作るかは特に重要ではないので、自分が「こんなアプリ欲しいな」と思ったものでいいと思います。思いつかなければ、簡単なブログやBBSを作ってみるとかですかね。

ただし、あまり難しすぎると、難しすぎて完成しない、問題が解決しないからそもそもプログラミング自体が嫌になる、なんて本末転倒にもなりかねませんので、最初は簡単なものでいいと思います。

アプリを作るのがどういうことかが体感出来ますし、何より「成果物」として面接などの際にアピールに使うことが出来ます。これがあるのと無いのとでは、雲泥の差があります。

 

Qiitaなど、アウトプットする場を作る

アプリなどを作ってみて、分からなかった所、調べて分かるようになった所を、アウトプットする場を作ると良いと思います。

はてなブログなどの普通のブログでもいいですし、Qiitaのようなプログラミングに特化したブログツールでも良いと思います。

自分のナレッジベースとしても使えるし、やはりこれも後々、就職・転職する際のアピールに使えます。

 

GitHubでアカウントを持ち、リポジトリを作って公開する

この職種に就くまで、Gitを知りませんでした。恥ずかしい…。

でも、GitHubアカウント持って、リポジトリ登録しといて、面接申し込みの時にGitHubのURLとか貼れたらかっこいいですよね〜。

既にWebエンジニアの方が転職する際にはGitHubアカウントは持ってて当たり前かもしれませんが、この業界初めての人が、GitHubリポジトリ公開してたら「おっ、これは!」と思ってくれるんじゃないでしょうか。

 

まとめ

何をするにしても、一番大事なのは、

  • やる気がある「だけ」ではなく、「これだけ手を動かしてます」というのを示すこと
  • 自分が「一人で学習する能力がある」のを示すこと

だと思ってます。

あれ、なんかリクルーターみたいになってきた。

ともかく、もしこの業界に飛び込んでみよう、やる気はあるんだけどな…!と思ってる方は、是非「やる気だけ」の所から思い切って一歩前に踏み出してみてはいかがでしょうか。